第4章 症例
4-2.2つ以上の動作制限がある症例
4-2-3.腰

48才の男性の腰痛で、ゴルフが誘因となった症例。M-Test(経絡テスト)では、図4-14に示したような下肢への負荷でのみ陽性所見がでた。これは、ボールをインパクトする時のフォームに関わりがある。右利きのゴルファーの場合、インパクトの前後に左胆経、右胃経の領域に強い負荷がかかることは容易に想像できる。この腰痛は、下肢の動きの制限により発症したもので、腰部には異常が及んでいなかった。下肢に対する鍼治療で腰痛は改善した。

図4-14 4-2-3の制限動作
図4-14 4-2-3の制限動作
使用経絡経穴
右胆経陽陵泉、風市
右胃経豊隆、足三里