頭頚部

第4章 症例
4-2.2つ以上の動作制限がある症例
4-2-1.頭頚部

(a) 月末の帳簿の整理でボールペンを頻回に用いた後に肩こりになった46才の女性。左斜め後屈・左回旋動作の制限(図1-10)があり、右大腸経・肺経が治療対象となった。ボールペンで字を書くときに負荷のかかる合谷や列缺への鍼治療で改善した。この例の様に、日常生活動作が様々な症状の誘因となっている事が多い。

図4-10 4-2-1-(a)の制限動作
図4-10 4-2-1-(a)の制限動作
使用経絡経穴
右大腸経合谷
右肺経列缺

(b) 右側頭部に拍動痛を訴える28才女性。鎮痛剤の内服でも痛みが軽減しない。頚部の右への回旋制限と左上肢の伸展制限(図4-11)を伴う。前日、家族で出かけ、2才になる子どもを数時間にわたり左手で抱いていた。左上肢がとても疲れ、翌日から頭痛が出現した。左肺経を主とした鍼治療で頭痛は速やかに改善した。

図4-11 4-2-1-(b)の制限動作
図4-11 4-2-1-(b)の制限動作
使用経絡経穴
右肺経尺沢、侠白、天府