第2章 M-Test(経絡テスト)
2-1.各関節の経絡分布に対応した分析
2-1-7.足首の経絡に対する分析
足背部には第1趾内側に太陰脾経、外側に厥陰肝経、第2趾に陽明胃経、第4趾に少陽胆経、第5趾太陽膀胱経が分布している。少陰腎経のみが足趾と関係をもたず、足底部に分布するといった配置がなされている。その結果、内果下方・後方に分布するのは腎経で、外果下方・後方に分布するのは膀胱経となり、残りの 4経絡は足根部においては内果と外果で挟まれる領域に分布する。
図2-13に分析法を示した。

1の動作は足関節の内果および外果下方・後方にに伸展負荷がかかる。この動作での症状の発現は、この領域の膀胱経や腎経の動きに制限があると判断する。2 の動きでは足背部から下肢前面が伸展され、この場合胃経、脾経、肝経に伸展負荷がかかる。3の動きでは、足関節外側の外果前方に負荷がかかるので、この領域に分布する胆経に伸展負荷がかかる。4の負荷のように足関節を外反する際には内果下方に負荷がかかるので、主として腎経に伸展負荷がかかる。