任脈、督脈の分布の特徴

第1章 経絡と動き
1-1.経絡分布の特徴と人の動き
1-1-5.任脈、督脈の分布の特徴

上下肢や躯幹の動きに際して、身体の中心線は伸びたり、縮んだり、捻れたりするなどの負荷がかかる。この中心線は人の動きを分析する上で、最も基本的でかつ重要な要素となる。身体の前後の中心線に相当する経絡は任脈と督脈と呼ばれ、それぞれが陰経や陽経を統括するものとして位置づけられている事も人の動きと経絡の分布との深い関連が示されている。

図1-10 任脈・督脈と動きの負荷
図1-10 任脈・督脈と動きの負荷